2024.07.10

「ナイモノツクロ」プロジェクトデザイン案 審査結果発表!

21名の学生さんから3作品が応募され、審査の結果「ハコ」が最優秀賞に決まりました。

最優秀賞 作品名 「ハコ」

応募者 京都建築大学校 杏義啓研究室
    日高尚人、原田勝行、檜物瑞希、山城紀果、木下煌基、真田拓実、福光真人、中家悠翔

講評

良い点
* 地域PRや多様な利用が可能なパイロット施設として、柔軟性と関係者の想像力を掻き立てるアイデア・デザインである。
* 3機能(学生の空間、販売スペース、オフィス)が自由に作れる点、イベント目的に応じてレイアウトが変えられ、将来的に進化させられる柔軟性がある。
* ハコを繋いだり積んだりすることで、棚や椅子、机に可変する点が興味深い。フレキシブルな空間の捉え方が地域の魅力を発揮できる。

不足点
* 事務所スペースのセキュリティ、素材の耐用性、具体的な利用パターンの説明が若干不足している。
* ハコの使い道として「座る」「置く」「あそぶ」以外に「物の収容」の発展性があるも、「販売スペース」「オフィス」の機能をハコでどう実現するかの記述が不足している。
* 観光案内所としての窓口や事務所スペースへの考慮が弱い。

他応募作品

作品名 「Lie down student space」
応募者 京都美術工芸大学
    堀川涼羽、山城結、山崎姫依、小西怜奈、小野寺芽衣、髙嶋一至

講評

良い点
* 南丹の特徴である緑をふんだんに利用し、自然の中で楽しめる遊びを感じさせるデザインが魅力的である。
* 靴を脱いで人工芝の上でリラックスできる空間提案が良い。イベント活用でも魅力的である。
* 観光案内所や特産品コーナーもスペース的に考慮されている。

不足点
* 自然のわくわく感を感じさせる意図があるが、空間にゆとりがありすぎるデザインがややもったいない。
* 「販売スペース」「オフィス」で使用する場合の利便性が課題である。
* イベントなどにも柔軟に対応できる提案を加えることでさらに魅力的になると考えられる。

作品名 「憩いの渓」
応募者 京都美術工芸大学
    杉本雄大、妻木裕哉、坪木瑠那、安間理乃、文野凛璃、小林杏、石田未森

講評

良い点
* 南丹市の特徴である「山」「渓谷」「緑」を感じるデザインが素晴らしく、幾何学的な構造物の配置でデザインバランスが取れている。
* 園部の名勝「るり渓」をモチーフに、自然の中で遊ぶ空間が提案されている。また、立ち寄りたくなるアイス屋や飲み物コーナーも重要。

不足点
* デザインが良いことで、逆にイベント等を行っていない時間に心理的に入りづらさを感じさせる可能性があり、具体的な立ち寄りイメージが不足している。
* 段差は可動式で日によって変えられても、持続的に学生空間として飽きられないか、柔軟性と発展性に課題がある。
* 休憩スペースが多目的スペースの印象が強く、利用者が飽きる可能性がある点に懸念がある。

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